珪藻土はカビ対策におすすめ|特徴と選び方

珪藻土はカビ対策におすすめ|特徴と選び方

塗り壁の珪藻土には調湿性や消臭性など多くの特徴があり、その特徴ゆえに古くから日本家屋の建材として利用されてきました。最近では壁や天井をクロスで仕上げることも多くなってきましたが、珪藻土にリフォームし直す例も多いです。この記事で詳細を説明していきますが、まずはこの記事で紹介している内容の結論を簡単に記載します。

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POINT この記事のポイント

・珪藻土のメリットは、「調湿効果」「消臭効果」「耐火効果」「自浄効果」「省エネ効果」「遠赤外線効果」など
珪藻土の優れた調湿性や消臭性などは、珪藻土の含有率が高いほど強く出るので、機能重視の方は含有率に注目して選ぶのがおすすめ
・珪藻土リフォームにかかる費用は、一部屋を施工する場合は35,000円〜20万円程度、家全体を施工する場合は、40万円〜250万円程度が相場

珪藻土とは

珪藻土珪藻土(※画像はイメージです)

珪藻土とは、珪藻の殻の化石の堆積物を指します。白亜紀以降の地層から産出され、主成分は二酸化ケイ素です。耐火性と断熱性に優れているため建材や保温材に利用されます。特に昔から建築物の壁に使われることが多いです。

珪藻土の特徴

珪藻土に期待できる効果

珪藻土にはいくつか特徴があり、その特徴ゆえに昔から建材として用いられてきました。調湿性や耐火性など、日本の住宅に適した機能が多いです。順に見ていきましょう。

1. 調湿効果

珪藻土には小さな穴が多数空いているので、高い吸・放湿機能を持っています。湿度が40%以下になると湿気を吐き出し、60%以上になると湿気を吸収するので、部屋の湿度を人間の住みやすい状態に保ってくれます。半永久的に効果を発揮する優れた調湿機能を持っています。

2. 消臭効果

珪藻土は湿度を吸収する際に一緒に匂いも吸収しています。そのため気になる煙草やペットの匂いなどの家の中の生活臭を吸着して脱臭する働きがあります。

3. 耐火効果

珪藻土は融点が約1250度の為火に強く昔から七輪やかまどなどにも利用されてきました。燃えにくく熱を通しにくいため、建築物でも火災防止の為によく利用されています。

4. 自浄効果

珪藻土は呼吸をしているため、その呼気とともに表面についた汚れを少しずつ放出しています。そのため、例えば珪藻土の表面にシミを作ってしまった場合もしばらく置いておくと綺麗になっています。(※環境によって跡が完全に消えるまでには差があります)

また、珪藻土は帯電しないので、クロスのように埃を吸い寄せてしまうこともなく、万一埃が積もってもホウキなどで簡単にとることができます。

5. 省エネ効果

珪藻土は断熱効果に優れているため、外の温度に左右されずに快適な温度を保ってくれます。冷暖房効率も上げるため省エネで、電気代の削減などにもつながります。

6. 遠赤外線効果

珪藻土は遠赤外線を放射します。遠赤外線は細胞を活性化したり自立神経のバランスを整えてくれるので、冷え性の体質の改善、リウマチなど関節痛の軽減、血液循環障害からの回復、アンチエイジング、アトピーやアレルギーの症状、喘息や花粉症、更年期障害の軽減、血圧の調整などの効果を期待することができます。

お部屋のカビ対策には珪藻土

湿度が高かったり、結露が発生しているとカビが発生してしまいます。カビは体内に入ってアレルゲンになったり、呼吸で取り込まれ肺の中で繁殖し病気を引き起こす場合もあります。

またカビにはカビ毒を作るものもあり、アフラトキシンという自然界でもっとも発ガン性が高いものまであります。カビの発生を抑えるには、湿度の調整が効果的です。湿度が高くなってしまうお部屋には珪藻土を検討してみるのも良いでしょう。

珪藻土選びは含有率に注目

珪藻土自体には接着性がないので、珪藻土を壁などに施工する場合はでんぷん糊や漆喰などの接着剤と混ぜて利用します。珪藻土の優れた調湿性や消臭性などの特徴は珪藻土の含有率が高いほど強く出るので、機能重視の方は含有率に注目して選ぶと良いでしょう。含有率には定めがないため、種類によって20%~80%と様々です。

また、調湿性を基準として選ぶこともできます。吸・放湿性は70g/㎡以上でないと効果が感じられないので、それ以上のものを選ぶと良いでしょう。

珪藻土クロスという選択肢も

珪藻土壁にしたいと考えていても予算の関係で厳しい場合もあるかもしれません。このような場合には珪藻土クロスを検討してみるのも良いでしょう。

珪藻土クロスとはクロスの表面に珪藻土を加工したものです。調湿性などは塗り壁の珪藻土に劣りますが、見た目が本物そっくりで雰囲気があります。費用を抑えることができるので、機能面というよりも見た目重視の方にはお勧めです。ただ拭き掃除ができないことがデメリットで、汚れには気を遣う必要があります。

珪藻土リフォームの費用目安

壁や天井に珪藻土を施工する場合費用はどれくらいかかるのでしょうか。一般的にはクロスで施工する場合よりも費用は高めになっていきます。

家仲間コムの過去の見積もりを見ると、一部屋を施工する場合は3.5万円から20万円程、家全体を施工する場合は、40万円から250万円程の予算がかかります。

これは部屋の大きさや施工する珪藻土自体の種類によっても変わってきますので、まずは見積もりを取ってみることをお勧めします。家仲間コムでは無料で数社から見積もりを取ることができます。詳しくは下記詳細をご覧下さい。

家仲間コムの施工事例

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48平米2LDKマンションの珪藻土リフォーム
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48平米の2LDKです。8畳、5畳の各室、8・8畳のLD、トイレの壁・天井等に珪藻土を上塗りして頂きたいです。

全体を珪藻土にリフォームしたい
148万円 ~ 163万円
部屋全体の壁と天井を珪藻土にリフォームしたいです。部屋の面積 85m2です。

珪藻土リフォームの無料見積もりが可能

珪藻土リフォームをご検討の方は、まず見積もりを依頼しましょう。でも、珪藻土リフォームに対応している業者さんを探すのは意外と大変です。

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家仲間コム編集部

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利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。

執筆者プロフィール
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大永 和弘 (おおなが かずひろ)


大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。

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